除草ロボット
開発の背景
消費者ニーズの多様化による低農薬志向環境への
負荷低減への取り組みなどにより無農薬、
減農薬米のニーズが増加したため
生産者も無農薬あるいは減農薬米の栽培に取り組んでおり、
合鴨農法もその手段の一つとして普及しています。
しかし、合鴨農法は除草、害虫の防除効果が必ずしも安定しないことや、
アイガモの飼育に手間や費用がかかってしまうため
無人で除草を行う水田用除草ロボットの開発に着手しました。
性能
性能
車体両側の車輪と後方の車輪で雑草を掘り起こし、
土壌から剥離させて枯死させます。
走行は方位センサーにより目標方位にあわせて走行し、
前方の稲株センサーで稲株を検知して回避します。
除草効果
1.除草前・除草後の比較(移植後30日)
除草前 | 除草後 |
除草ロボットが走行することにより、
雑草が土壌から剥離され浮遊、枯死します。
走行後は水がにごるため、光合成を阻害し、
雑草の成長を抑制する効果もあります。
2.除草区域・未除草区域の比較(移植後40日)
未除草区 | 除草区 |
除草を行った部分と行ってない部分については、
雑草の数が明らかに違うことが分かります。
3.稲の比較
除草ロボット 慣行栽培
慣行栽培の稲に比べ、根の張りもよく分蕨も多いことが確認できました。
土壌を攪拌することによりガスを抜き、空気を入れることで強い稲に育ちます。